皆さんこんにちは。
すっかり、気温も下がり、
もうすぐ冬がやってくるなと日々感じておりますが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
12月といえば、様々なイベントがありますね。
ある企業は決算月かもしれませんし、クリスマスや大晦日など、
個人・家族にとってのイベントも目白押しです。
実は、12月は外国人にとっても大事なイベントがある月なのです。
それは、、、
日本語能力試験(JLPT)
の開催です。
今年は、12月3日の開催が決まっております。
※すでに受験申し込みは終了しております。
外国人を評価するうえで1つの指標となってくるのが、
日本語能力ですよね。
JLPT以外にも日本語能力試験はあるのですが、
やはりJLPTの試験結果が一番の基準となってきます。
弊社が紹介している外国人労働者の特定技能も
JLPTのN4相当を合格している必要があります。
皆さんは、この日本語能力試験、どのように区分され、またどの程度の能力なのかご存じですか?
本日は、こちらの日本語能力についてご説明します。
まず、JLPTの試験区分ですが、次の5つに分かれます。
① N5
② N4
③ N3
④ N2
① N1
これらは、数字が若いほど能力が高い(日本でいう○○級と同じです)とされ、
全部で5段階の評価となっております。
また、これらの能力評価は、次の通りです。
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【N5】
目安:基本的な日本語をある程度理解することができる。
読解 ・ひらがなやカタカナ、日常生活で用いられる基本的な漢字で書かれた定型的な語句や文、文章を読んで理解することができる。
聴解 ・教室や、身の回りなど、日常生活の中でもよく出会う場面でゆっくり話される短い会話であれば、必要な情報を聞き取ることができる。
【N4】
目安:基本的な日本語を理解することができる。
読解 ・基本的な語彙や漢字を使って書かれた日常生活の中でも身近な話題の文章を、読んで理解することができる。
聴解 ・日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解できる。
【N3】
目安:日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる。
読解 ・日常的な話題について書かれた具体的な内容を表す文章を、読んで理解することができる。
・新聞の見出しなどから情報の概要をつかむことができる。
・日常的な場面で目にする難易度がやや高い文章は、言い換え表現が与えられれば、要旨を理解することができる。
聴解 ・日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の具体的な内容を登場人物の関係などとあわせてほぼ理解できる。
【N2】
目安:日常的な場面で使われる日本語の理解に加え、より広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる。
読解 ・幅広い話題について書かれた新聞や雑誌の記事・解説、平易な評論など、論旨が明快な文章を読んで文章の内容を理解することができる。
・一般的な話題に関する読み物を読んで、話の流れや表現意図を理解することができる。
聴解 ・日常的な場面に加えて幅広い場面で、自然に近いスピードの、まとまりのある会話やニュースを聞いて、話の流れや内容、登場人物の関係を理解したり、要旨を把握することができる。
【N1】
目安:幅広い場面で使われる日本語を理解することができる。
読解 ・幅広い話題について書かれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章などを読んで、文章の構成や内容を理解することができる。
・さまざまな話題の内容に深みのある読み物を読んで、話しの流れや詳細な表現意図を理解することができる。
聴解 ・幅広い場面において自然なスピードの、まとまりのある会話やニュース、講義を聞いて、話しの流れや内容、登場人物の関係や内容の論理構成などを詳細に理解したり、要旨を把握したりすることができる。
引用:日本語能力試験JLPT「日本語能力試験 認定の目安」
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いかがでしたでしょうか?
分かりづらいですよね。正直長年外国人を扱っている私でも細かい差別化はできていません。
なぜかというと、ここには肝心の「会話」について試験を行っているわけではないからです。
しかし、実際に皆さんが外国人を受け入れるときに行う面接は、基本的には会話の面接です。
つまり、聴解や読解が優秀でJLPTの試験でいい成績を残していたとしても、
一番重要である会話の能力が高いかどうかはわからないということです。
今までも、N4取得の方が会話が非常に優秀だった例が数多くあります。
皆さんの是非一度、外国人を雇用される際は、試験結果だけに囚われず、会話能力にも焦点をあてて、
判断されてみてはいかがでしょうか??
~~おまけ~~
実は、JLPTのN1試験は、日本人が受験したとしても、結構な人数が不合格になるといわれています。
外国人でN1に合格されている方はそれくらい凄いということですね。